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第59回 きさらぎ賞 G3 京都競馬場 (芝・外)1800m 3歳オープン データ分析

第59回 きさらぎ賞 G3 データ分析

きさらぎ賞は、1961年に創設された3歳馬限定のジューショー競走で、創設当初は中京競馬場の砂馬場・1200メートル、定量の条件で行われていた。

その後、幾度か距離・開催場など条件の変更を経た後、1991年から、京都競馬場に前年新設された外回りコースの芝1800メートルを舞台に行われている。また、負担重量は1984年に別定重量に変更された。

京都・芝1800メートル(外回り)
2コーナー奥にある引き込み線の一番奥にスタート地点があるので、スタート後に向正面を走る距離が長い。それもあってか、道中のペースが淀みなく流れることが多く、実際の距離以上のスタミナを要求される。2000メートル以上でも差せるタイプが有利なコースと言えるだろう。

京都の芝は移動柵がAからDコースまで取れるため良好なコンディションが保たれて、終始インコースの良い状態が続きやすい。スピード勝負に対応できて、なおかつ長めの距離もこなせるスタミナが求められるコースだ。

クラシックに向かって飛躍を期す
2月初旬のジューショーではあるが、例年クラシックを見据えた素質馬が集い、過去10年の平均出走頭数は9.8頭とあまり多くはないものの、出走馬全体のレベルが高い一戦だ。各陣営とも、クラシックへ向けてここで2着以内に入り収得賞金を加算したいところだろう。

上位人気馬が優勢
過去10年のきさらぎ賞単勝オッズ1倍台の支持を受けた馬は、全馬2着以内に入っている。2.0から3.9倍と4.0から6.9倍の好走率も良好で、上位人気馬が優勢だ。なお、10.0から19.9倍の馬は5頭が3着以内に入っているが、20.0倍以上になると優勝がなく、好走率も一気に下がっている。

2、3月生まれの馬が優勢
過去10年の出走馬の誕生月別に成績をまとめてみると、2月生まれの馬が5勝をマーク。3月生まれの馬は1勝だけだが、2着に6頭、3着に3頭が入り、3着内率では2月生まれを上回っている。一方、4月生まれの馬は3勝を挙げているが、連対率と3着内率はやや低く、5月生まれの馬は、過去10年で2着以内に入っていない。

前走別の成績をチェック
過去10年の出走馬の前走別成績を調べると、朝日杯フューチュリティステークスから臨んだ馬は7頭いたが、優勝したのは2017年のアメリカズカップだけ。また、前走が京都と阪神のGⅡ・GⅢおよびオープン特別だった馬は4勝を挙げているのに対し、東京・中山のGⅢだった馬(GⅡ、オープン特別だった馬は該当なし)が1頭も3着以内に入っていないのが特徴的だ。さらに、前走が500万下だった馬の2着が計8回あり、未勝利勝ち直後だった馬の3着内率が50%を超えている点も見逃せないデータと言えるだろう。

僅差での勝利、または僅差の2着があった馬に注目
過去10年のきさらぎ賞では、「クビより小さい着差で勝利を挙げた、またはクビより小さい着差で2着に敗れた」という経験がある馬が、毎年2着以内に入っている。そして、2010年以外の年では該当馬の連対が“1頭ずつ”となっている点も興味深い。