AI競馬予想「上がり3ハロン研究所」

競馬ファンや初心者にとって総合的な情報源となるサイトを目指します。

2020 関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ) データ分析


2020 関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)中京競馬場 2000メートル(芝)馬齢(牝)3歳オープン データ分析

ローズステークスは、1983年に3歳牝馬限定の重賞競走として創設された。

創設当初は10月に京都競馬場・芝2000メートル(外回り)で行われ、翌1984年にはGツーに格付けされた。

その後、1996年に秋華賞が創設されたことに伴い秋華賞トライアルに指定され、舞台が9月の阪神競馬場・芝2000メートルに移された。

また、2007年から距離が200メートル短縮され、阪神競馬場・芝1800メートル(外回り)で行われるようになった。なお、ローズステークスの3着までの馬には秋華賞の優先出走権が与えられる。2020年は京都競馬場整備工事による開催日程の変更により中京競馬場・芝2000メートルで行われる。

春のクラシック出走馬と夏の上がりウマがしのぎを削るトライアル
ローズステークス秋華賞トライアルに指定されており、過去10年の出走馬では2010年のアパパネ、2012年のジェンティルドンナ、2013年のメイショウマンボ、2015年のミッキークイーンが“本番”を制している。

今年は京都競馬場整備工事の影響により、阪神・芝1800メートルから中京・芝2000メートルへ舞台が移るが、秋華賞へ向けて見逃せない一戦であることに変わりはない。

中京・芝2000メートル
ホームストレッチ半ばの上り坂からスタートして、コースを1周するレイアウト。

決勝線を過ぎると1コーナーから2コーナー、向正面の半ばにかけて緩やかな上り勾配となるため、前半1000メートルはほぼ上り坂を走る構造。


その後は3コーナーから4コーナー、直線の入り口まで緩やかに下っていくが、残り340メートル付近から再び急な坂を上るタフなコース。

レース前半を上手く乗り切って、最後の直線でも末脚を伸ばせるだけの体力が要求される。

オークスからの臨戦馬が強い
過去10年の前走別成績を調べると、オークスからの臨戦馬が8勝と勝利数で他を圧倒している。

該当馬は3着内率も30.0%と上々で、オークスに出走していた馬には注目しておきたい。

一方で、2015年のタッチングスピーチと2017年のラビットランは3歳以上・1勝クラスからの臨戦で優勝している。

また、前走が3歳以上・2勝クラスだった馬は勝利こそないものの、3着内率は25.0%とまずまずの数値になっている。前走で古馬混合のレースに出走していた馬も軽視は禁物であろう。

過去10年の単勝人気別成績を見ていくと、1番人気と2番人気は共に50%以上の3着内率をマークしている。特に、前走がオークスだった馬が1番人気に支持されたケースは〔5・1・0・2〕(3着内率75.0%)の好成績だ。

なお、2番人気、4番人気、5番人気が挙げた勝利もオークスからの臨戦馬によるものだが、前走がオークスでも6番人気以下だと〔0・2・0・11〕(3着内率15.4%)と勝ち切れていない。

対照的に、前走が条件クラスのレースだった馬が6番人気から9番人気だった場合、〔2・2・3・17〕(3着内率29.2%)とコーソーするケースが多いことも覚えておきたい。

芝2000メートル以上の重賞好走馬に注目
過去10年の出走馬について、芝2000メートル以上の重賞で5着以内に入った経験の成績を調べてみると、経験があった馬は3着内率が43.3%と高いレベルにある。

ちなみに、3着以内に入った13頭が5着以内に入っていた芝2000メートル以上の重賞は、左回りの東京競馬場で行われるオークスまたはフローラステークスだった。

今年のローズステークスは同じく左回りの中京競馬場で行われるため、例年以上に東京競馬場での経験が生きてくる可能性も考えられ、オークスフローラステークスで上位に入っていた馬を高く評価する手もありそうだ。