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2020 神戸新聞杯(GⅡ) 中京競馬場 2200メートル(芝)データ分析


2020 神戸新聞杯(GⅡ) 中京競馬場 2200メートル(芝)データ分析

 

1953年に、3歳馬によるハンデキャップの重賞競走「神戸盃」として創設されたのが本競走の前身で、阪神競馬場・芝2000メートルを舞台に行われた。


その後、距離は幾度か変更されたが、レース名が現行の「神戸新聞杯」に改称された1972年以降、2006年まで芝2000メートルで行われた。また、負担重量も幾度か変更された後、2003年以降は馬齢重量で行われている。


1984年にグレード制が導入され本競走はGⅢに格付けされたが、1987年にGⅡへ格上げされた。また、1995年からレース名に(菊花賞トライアル)が付けられた。現在は3着までの馬に菊花賞の優先出走権が与えられている。


2000年の番組改定により京都新聞杯が5月に移設されたことに伴い、関西圏で唯一の菊花賞トライアルとなったため、有力馬が本競走を秋の始動戦に選ぶようになった。
その後、2006年の阪神競馬場の馬場改修により外回りコースが新設されたため、神戸新聞杯は2007年から芝外回りコースの2400メートルを舞台に争われている。
なお、2020年は京都競馬場整備工事による開催日程の変更により中京競馬場で行われる。

多数のGⅠウイナーが歴代優勝馬に名を連ねるトライアル競走
2002年以降の神戸新聞杯における優勝馬18頭中16頭は、既にJRAのGⅠで連対を果たしていた馬であり、そのうち11頭はJRAのGⅠを勝ったことのある馬だった。
基本的には実績馬が強いレースと言えるだろう。一方、2019年の菊花賞を制したワールドプレミアは、菊花賞時点で収得賞金が900万円にとどまっていたものの、この神戸新聞杯で3着に入り“本番”への優先出走権を手にしていた馬である。実績馬だけでなく、新興勢力の台頭にも注目すべき一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

中京・芝2200メートル
ホームストレッチの4コーナー側にあるポケットからのスタート。1コーナーまでの距離は約500メートル。スタート後、約200メートルで上り坂。その後、1コーナー手前から向正面半ばまで緩やかに上る。
向正面半ばから直線の入り口まで緩やかな下り。ゴール前の直線は412.5メートル。ホームストレッチの坂を2回上ることになる。
そのため、スタミナや持久力が要求されるタフなコースレイアウトといえる。

前走との間隔がポイント
過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、前走との間隔が「中9週以上」だった。一方、「中8週以内」だった馬は3着内率8.1%と苦戦している。今年で言えば7月下旬以降に出走していた馬は評価を下げるべきだろう。

前走の出走頭数や条件に注目
過去10年の3着以内馬30頭中19頭は、前走の出走頭数が「17頭以上」だった。該当馬は3着内率も37.3%と優秀な水準に達している。
前走が多頭数だった馬は高く評価した方がよさそうだ。


一方、前走の出走頭数が「16頭以下」だった馬のうち、前走が「JRAオープンクラス」以外のレースだった馬は3着内率7.7%と苦戦している。
前走が16頭以下、かつ条件クラスのレースだった馬は評価を下げたい。

同年4月以降の実績が重要
過去10年の3着以内馬30頭中20頭は、“同年4月以降のJRAオープンクラスのレース”において2着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率10.1%とやや苦戦している。同年4月以降にオープンクラスで連対していない馬は、上位に食い込む可能性がそれほど高くないと見るべきだろう。
過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、通算出走数が「7戦以下」だった。一方、「8戦以上」だった馬は3着内率8.2%と苦戦している上、2015年以降の過去5年に限ると〔0・1・0・25〕(3着内率3.8%)と、近年はさらに苦戦している。キャリアの浅い馬を重視したいところだ。

大敗直後の馬は割り引きが必要
過去5年の優勝馬5頭は、いずれも前走の着順が4着以内だった。大敗直後の馬は評価を下げたい。また、この5頭は前走との間隔が中9週以上だった点、前走の出走頭数が17頭以上だった点、“同年4月以降のJRAオープンクラスのレース”において2着以内に入った経験があった点、通算出走数が7戦以下だった点も共通している。