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2020 朝日杯セントライト記念(GⅡ)中山競馬場 2200メートル(芝・外)馬齢 3歳オープン データ分析


2020 朝日杯セントライト記念(GⅡ)中山競馬場 2200メートル(芝・外)馬齢 3歳オープン データ分析

「朝日杯セントライト記念」は、日本競馬史上初の三冠馬であるセントライトを記念して、1947年に創設された3歳限定の重賞競走である。創設当時は、東京競馬場・芝2400メートルを舞台に別定重量で行われていたが、幾度か距離と開催場が変更された後、1980年から現行の中山競馬場・芝2200メートル(外回り)に定着した。負担重量は1971年から2002年までは定量、2003年以降は馬齢重量で行われている。

また、菊花賞のトライアルレースに指定されており、3着までの馬に優先出走権が与えられる。なお、2014年にレース名が「朝日杯セントライト記念」に改められた。

中山・芝2200メートル(外回り)
ホームストレッチの直線入り口からスタートして、1コーナーまでは約430メートル。
スタート直後に急勾配の上りがあり、さらに1コーナーでも上っていく。その後は、外回りの2コーナー途中から3コーナーまで終始下りとなる。最後の直線は310メートルで、直線の半ばでは再び急勾配の上りが待ち受ける。前半はゆったりと流れて、後半のムコウショウメンあたりから長く脚を使い続けることが要求される。日本で要求される主流の能力、かつスピードの持続性を併せ持つ馬がコーソーしやすいコースなのかもしれない。

3歳クラシックの最終関門に向け実績馬と素質馬が激突
開催時期が10月となった2000年以降の菊花賞における3着以内バ、60頭中、当レースに出走していた馬は11頭いた。
もう一つの菊花賞トライアルである神戸新聞杯は37頭となっており、好走馬の数自体は大きく見劣りするものの、2019年にサトノルークスが単勝8番人気で2着、2017年にクリンチャーが同10番人気で2着、2015年にキタサンブラックが同5番人気で1着となるなど、近年はセントライト記念組が評価を覆した例が少なくない。

約1か月後の“本番”を展望するうえでも見逃せない一戦である。

実績や前走のスエアシに注目
過去10年の3着以内馬、30頭中20頭は、“JRAオープンクラスのレース”において1着となった経験のある馬だった。
該当馬は3着内率も45.5%と優秀な水準に達している。
まずは重賞やオープン特別を勝ったことがある馬に注目したい。
一方、“JRAオープンクラスのレース”において1着となった経験がなかった馬のうち、前走がJRAのレースだった110頭の中で、そのレースの上がり3ハロンタイム順位が「2位以下」だった馬は3着内率4.8%とより苦戦している。
まだオープンクラスで優勝を果たしたことがない馬同士を比較する際は、前走のスエアシに注目するのがよさそうだ。


また、過去10年の3着以内馬、30頭中16頭は、前走が「日本ダービー」だった。該当馬は3着内率も45.7%と優秀な水準に達している。「日本ダービー」からの直行組は高く評価すべきだろう。

馬格が明暗を分けそう
過去10年の3着以内馬、30頭中23頭は、前走のバ体重が「470キログラム以上」だった。一方、「470キログラム未満」だった馬は3着内率11.7%とやや苦戦している。

ちなみに、2015年以降の過去5年に限ると前走で「470キログラム未満」だった馬は〔0・1・1・30〕(3着内率6.3%)である。


馬格のない馬は過信禁物とみておきたいところである。
なお、前走のバ体重が「470キログラム未満」だった馬のうち、当レースでの馬番が「1番、2番」だった馬は、優勝こそないものの3着内率は44.4%に達している。その反面、「3番から18番」だった馬は3着内率5.9%と苦戦している。馬格がなく、3番から外の馬番となった馬は、評価を下げるべきだろう。

近年はキャリアの浅い馬が優勢
過去5年に絞り込むと3着イナイバ、15頭中、2015年2着のミュゼエイリアン、2019年1着のリオンリオンを除く13頭は、通算出走数が「6戦以下」だった。一方、「7戦以上」だった馬は3着内率4.9%と苦戦している。近年の傾向を重視するならば、キャリアが浅い馬に注目してみたい。